検定試験 ≪実技編≫
小心者の動揺を増幅させる、実技試験会場の名称。
それは。
「シ○ズン 大阪ビル」。
……天下の「シ○ズン」のお膝元!!!
前夜のハプニング(工具破壊)が重くのしかかっている時に、この会場に向かうのには相当のエネルギーを要しました。
試験会場は、ぶち抜きの会議室に長机を複数ご用意頂いておりました。
会場には、筆記試験でご一緒になった方々が顔を揃えておいでで、お見受けした受験者数に大きな狂いはなかったようです。
そして、白衣の試験監督諸先生方が格好良すぎて眩しい……。
※今回の会場の照明は、計測器を使用した訳ではありませんが、確実に300ルクス以上はあったと思います。
手元用の照明器具は、試験会場の環境により要・不要分かれるところかと思いますので、あれば確実に問題ありません。
背面に受験番号の紙を貼って頂き、持参した工具を席に広げて待機。
(※送付された試験問題も、この段階で席にご用意ください)
机上には予め、
・時計の傷箇所記入用紙
・測定項目の記入用紙
・包装用用紙
・化粧箱を模した木型
・取り外したベルトを入れるジッパー付ビニール袋
・支給された腕時計を入れるビニール袋
が用意されていました。
色々と詳細の説明を受けた後、まずは支給された時計(受験番号のタグ付)に、破損や傷がないかの確認を行います。
(傷があった場合、記入箇所に場所や傷の状態を書き込み、監督の方の承認印を頂きます。なので、キズミは必須と思われます)
そして、この作業が終わったら、いよいよ実技試験開始!
順次、要求事項を満たしていきます。
検定時間枠を過ぎてしまうと、その分じわじわ減点されます……。
※試験会場に設置された測定項目用の測定器は、台数の関係上、順番待ちになります。
試験時間が気になるようであれば、計測に必要な手順を除き、他の要求事項から取り掛かっても特に支障ありません。
尚、順番待ちの時間は、後でロスタイム扱いにして頂けます。
……が、ご自分の待ち時間がそのまま反映される訳ではなく、ある程度の基準時間に限られますので、その点はご注意ください。
全ての作業が終わったら、
・測定項目記入用紙
・腕時計(受験番号入りの紐付タグを取り付け、ビニール袋に入れる)
・取り外したバンドのこまと板ばね(1列に組み立て、ビニール袋に入れる)
・包装した型
を提出して、実技試験終了です。
閑話4 実技試験 裏話
※ここから先は、あまりにも縁起がよろしくない実話です。
試験前には、最下部を除き、スルー推奨です。
「閑話3−2」でもお話ししましたように、ばね棒外しが真っ二つに折れた事件。
(どうか「事件」と呼ばせてください)
前夜、このハーフ&ハーフで試しに作業を続行してみたのですが……。
グリップに余裕がないので、難儀なことこの上ない。
しかし、どうにもこうにも代替工具が間に合わないため、やむを得ず1/2のまま試験に臨む決意を固めました。
大阪府の、とある年度に試験監督をなさった諸先生方の中にも。
ベルト外しにどえらい苦労をしている受験生が約1名いたのを、覚えている方がいらっしゃるかと。
……そうです、あの時の受験生が、何を隠そう(隠しません)私です(苦笑)
(別のドライバーで作業すればいいものを……融通の利かない困った奴)
裏に、このような経緯があったのでした。
前述した通り、消しゴム1個の落下にも過剰反応する管理人。
通常の3〜4倍の時間をかけても一向に外れないベルトに、動揺しない訳がございません。
「落ち着け、私」と、別作業を優先することにして、中留めばね棒を外しにかかりました。
なのに、この作業で。
「これだけは絶対にやるまい」と思っていたことをやらかしました。
秘技”ばね棒飛ばし”。
幸い見失うことはなかったものの、「ぴょいん!」と、あっさり気軽に2m程先へ飛んでしまわれ……(号泣)
その後、想定外の「パッキン消失」のイリュージョンまで発生。
(塗布器内でなく、単に袖に引っかかって足元に落としていただけ)
結局、最後の最後でようやくベルトが外れ、何とかベルトの取り付け完了。
時刻・曜日を合わせて提出までこぎつけた時には、神経摩耗でヘロヘロ。
……しかし。
最後に極めつけのオチが。
※出来ることなら、公開したくなかったオチです。
しかし今後、こちらをご覧になった受験生のどなたかが、必ずやこの経験を活かしてくださると信じ。
格好悪いですが、なけなしの勇気を振り絞って公開します。
……ひるむな、管理人!!
時計を提出した後は、机上に工具類をそのままにした状態で、一旦試験会場から退出します。
(試験時間終了まで、受験者は控え室で待機することになっています)
そして終了後、全員が試験会場に戻り、工具類を片付ける段取り。
とにかく、今の実力(工具破壊も込み)で、出来る限りのことは全てしました。
後は結果を待つだけです。
……と思いながら、後片付けをしていたところ。
工具の下から、ひょっこり出てきたものが。
紐付の、受験番号入りタグ。
……おや?
何故こんなものが、今ここに??
……( ̄-  ̄ )
……( ̄-  ̄ )
……( ̄-  ̄; )
……( ̄▽ ̄;)! ああ!
受験番号入りタグが残っている
↓
提出した腕時計に、作業中に外したタグを取り付け直すのを忘れた
↓
誰が提出した腕時計か分からない
↓
筆記試験で言うところの
「名前を書かずに、解答用紙を提出した」状態
早い話が「実技の試験会場で、合否結果が確定してしまった」、と。
事態を飲み込むのに、少々時間がかかりました ( ̄▽ ̄;) ハッハッハッ ...
タグ1枚で、積年の努力+諸先生方の御厚意+受験料を吹き飛ばしたとは。
どんだけ間抜けだ、自分…… il||li _| ̄|○ il||li
血相を変えて監督の諸先生方に食い下がりましたが、完全なる試験終了後。
無論認められる筈もありません。
(その節は無礼の数々、誠に申し訳ございませんでした……)
かつて耳にタコが出来る程聞かされた、「解答用紙には、受験番号と名前を必ず書くように!!」というお言葉。
「これだけ聞かされても書き忘れる奴って、どんな奴なんだろう?」と常々思っておりましたが。
……この日以降。
顔が知りたくなったら、鏡を見ればいつでも見られることになりました。
(;^▽^)ノ こいつです〜〜〜!!
皆様、実技試験の際は。
腕時計提出時に必ず、受験番号付タグを取り付けましょう!!!
「いねーよ、そんな大事なこと忘れる奴」とおっしゃるなかれ。
確実に1名存在しますから……ヽ(´;ω;`)ノ