検定の準備 ≪筆記編≫
「検定の準備」=筆記試験に臨むにあたっての持ち物チェックです。
@ 受験票
A 筆記用具 複数本 (鉛筆またはシャープペンシル)
B ミニ鉛筆削り (鉛筆用)
C 替芯の予備 (シャープペンシル用)
D 消しゴム×2
E 腕時計 (計算機能付でないもの)
F 往復の交通費+α
・室内スリッパ ※必要な試験会場のみ
・ちょっと大きめのビニール袋 ※必要な方のみ (スーパーのでなくてもOK)
・おやつ ※必要な方のみ (検定中用ではありません)
@何はともあれ、受験者様ご本人と受験票が、揃って検定開始時間前に会場に到着していることが重要です。
他の持ち物は、後からでもきっと何とかなる!はず!
A解答用紙はマークシート方式かと思います。
HBの鉛筆またはシャープペンシルが無難。
(※油性ボールペンは×です!)
尚、マークシートに適する筆記用具・適さない筆記用具を下記の閑話でご紹介しています。
息抜きを兼ねて、お時間のある時にでもご参考ください。
BC芯が折れたり、芯が想像以上に短くなっていた、という事態を想定すると、鉛筆削りや替芯の予備がある方が心強いです。
D消しゴムを2個にしているのには意味があります。
・検定中は、ペンケースを机上に出さないように指示されるのが大半
検定会場が大学の場合、ひな檀教室に当たることもあります。
ご存知のように、ひな檀の机は、テキストやノートを使いやすいよう、椅子側に傾けて取り付けてあることが多々あります。
そこに剥き出しの筆記用具類を並べると……転がりやすい(汗)
また、ひな檀でなくても、ちょっとした衝撃で転がろうとするので、ストッパー代わりに余分に1個あると安心。
・落としても、予備があると動揺しにくい
……この理由で消しゴムが2個必要なのは、管理人くらいかもしれませんが(笑)
試験中に緊張のあまり、イレギュラーな状況が勃発(手が震えて消しゴムを落とすとか)した時、無駄に動揺しないための保険。
(※私のパニックレベルは、「検定試験≪実技編≫」で後述します……)
でも、挙手すれば試験監督の方が拾ってくださると思いますので、不要といえば不要な理由でしょうか。
E検定会場内には大抵、掛け時計が備え付けてありますが、視力が悪かったり、席の位置が悪いと不便です。
また、計算機能付云々の兼ね合いで、アナログ式のものをお持ち込みになるとスムーズに事が運ぶと思われます。
F予定していた交通機関が事故など何らかのトラブルでマヒし、検定開始時間に間に合わなくなってしまいそうな時のために、タクシーなど別ルートに切り替えるだけの余裕を持たせた方が良いです。
・スリッパは、各検定会場の事前指示に従って頂ければいいと思いますが。
「しまった、忘れた!」と密かに後悔する持ち物の、裏ランキングNo.1候補。
・少し大きめの取っ手付きビニール袋が1枚あると、結構重宝します。
会場周辺で最後の追い込みの勉強をする時、これ1枚あればどこでも座席に早変わり。
他にも、試験会場に入室する時、自分の靴を入れて持ち歩いたり、当日が悪天候なら傘を入れたり、濡らしたくないバッグなどの覆いにしたり……と、用途は豊富。
・おやつは意外に「検定前の精神安定剤」代わりになります。
また、「ブドウ糖しか要らないもん」というグルメな脳みそ対策に、甘いもので少し栄養補給をしてあげるのも良策です。
ポケットやバッグに忍ばせてあると、頼もしいアイテム。
閑話 2 マークシートと筆記用具
皆様の中で。
マークシート方式の試験前に筆記用具を準備しながら「本当に鉛筆じゃないと読み取れないんだろうか……」と疑問に思った方はいらっしゃいませんか。
私は試験のたび、悩みました。
なぜなら「Hもしくは2Hのシャープペンシル」愛用者だからです。
特に大量に書きものをした時、小指の下のふにふにした箇所が、付着した芯の粉で黒光りするのが苦手なのです。
……なのに、指定される筆記用具は大抵「HB」の「鉛筆」。
引き出しにもペンケースにも常備していない(汗)
マークシートには不向きなんだろうか、「2H」の「シャープペンシル」。
いっそボールペンの方が黒々していて良いのか?
と、長年逡巡していたところ。
……世の中にはありがたい方もいらっしゃるものです。
マークシートリーダを製造する会社の本社にお邪魔し、色々な筆記用具がどこまで読み取り可能かを実験した企画を発見。
ただし、私たちが解答した検定試験のマークシートを読み取る機械(=マークシートリーダ)が、この企画で紹介された(株)セコニック製かどうかまでは不明です。
でも、トップシェアメーカーとのことですので、その可能性はかなり高いと思われます。
<結論>
・油性ボールペンは使わない。
・万年筆やマジックも使わない。
・筆ペンも使ってはいけない。
・蛍光ペンも使わない。
・赤鉛筆や青鉛筆も不向き。
・墨汁は意外に読んでもらえる。
・書いた後でも消せる鉛筆が、やっぱり一番。
・でも消し方がハンパだと、意外と機械は読んでしまうので、必ず良く消すこと!
・一番よく読むのは、黒絵の具。
・2Hの鉛筆を持って行った場合、燃やして炭にしたほうがよく読む。
出典記事: 「マークシートは本当にボールペンを読まないのか?」
決め手は、筆記用具の炭素配合量と、256段階で濃さを判定する、マークシートリーダの近赤外線センサー。
一気に様々な種類の筆記用具を検証してもらえて、良かったです!!
特に、以前から気になっていた「墨汁」が「読み取り可」という結果に安堵。
万が一試験会場で、机の脇に筆と硯を並べている方を見かけても、余計な心配をせずに済みます。
(元々筆は一撃必中で、消せないことに重きを置いていない筆記用具なのですから、消せない点は大丈夫なはず)
……ところで。
2Hの鉛筆の検証はありましたが、シャープペンシルは???
残念ながら、上の企画内では取り上げて頂いていなかったので、独自にまとめてみました。
(さっさとやればいいものを、実験が面白くてつい……)
王道の鉛筆と比較します。
・材質の差
鉛筆とシャープペンシルでは、芯の材質配合に差がある
鉛筆=カーボン(炭素)+粘土
シャープペンシル=カーボン(炭素)+樹脂
さらにシャープペンシルの芯は、強度を保つため、カーボンの割合が少ない
=近赤外線に対する反応が弱くなり、読み取りエラーが起こる可能性が高くなる
・芯の硬さの差
芯が硬いと、マークシート用紙を塗りつぶす際、筆圧がかかって用紙の奥までカーボンが入りこんでしまい、消しゴムをかけても残りやすい
=読み取りエラーが発生しやすい
その上、用紙に凹凸の陰影が残りやすく、これもエラー発生の要因に
・芯の細さの差
シャープペンシルの芯は細いため、1つの枠を塗りつぶすのに時間がかかってしまう
=解答数が増えるにつれ、ロスタイムも増える
総合すると。
私の御用達、2Hシャープは、確かに芯が固くて細い。
全くダメとまではいかないものの、あまり向かない条件が揃っているようですね……。
でも。
マークシート専用シャープペンシルがあります!
芯の太さ、1.3〜2.0mmまでありますし。
芯の減り方も少ないし。
カーボンたっぷりなのに、粉が手に付着しにくいし。
専用消しゴムとの相性も良いのが嬉しいです!